夕日塔の約束

「…ありがとう、夕穂。スッゲェ嬉しいオレ」


本当に嬉しそうに、満面の笑みを向ける日希。


ソレを見た私の心臓は、喉から出て来ちゃうんじゃないかってまでにスピードを速めた。


な、何なのよ!


コイツ、1年前とちょっとキャラクター変わってない!?


高1の時も優しくはあったけど、ここまで甘かったっけ………?


「じゃ行こうか。早くしないと本当に遅刻しちまうし」


笑顔の日希に手を引かれ、私達は学校に向かう。


「あり得ない……久し振りだから戸惑ってるだけ……」


そうよ…パニクってるから上手く抵抗出来ないだけよ!