夕日塔の約束

必死に抵抗するも、女の私が男の子の力に勝てるワケが無い。


あーー!背中蹴り倒してやろうかっ!?

(↑野蛮な考え)


「日ぃ~~~希ぃ~~~~!!」


「……そんなに嫌か?」


「へっ………?」


私の意思等無視し、スタスタ歩いていた日希が、ピタッと立ち止まる。


「そんなに…オレと手繋ぐの……嫌か………?」


振り返った日希の目は、まるで底まで見える湖の様だった。


スッと透き通ってて、“キレイ”と思えるんだけど――――…切なさを誘う瞳。


「あっ……イヤ……//////」


顔が真っ赤に染まってゆく。