夕日塔の約束

だって家の前の塀に………うちの学校の制服を着た男の子が1人、寄りかかっていたから。


な…んで………日希がいるの!!


「ちょっとアンタ何してんの!?どうしているのよ!!」


急いで日希の元に駆け寄り、問い質す。


日希は一瞬気マズそうにして、顔を真剣な表情に変えた。


「決まってんだろ?一緒に行こうと思って待ってたんだよ」


一…緒……?


「ハイ!?一緒に登校する為にワザワザうちに来たの!?」


「悪いかよ」


慌てる私に対して、日希は宮迫君並みに落ち着いて振る舞う。


でも……イヤだよ、一緒には………