夕日塔の約束

夕穂の呟きが、ドストライクでグッと来た。


「毎日幸せでさ………この幸せがずーーっと続くんだと思ってた」


「―――夕穂……」


「だけどジンクスして1週間で、私達別れちゃったよね……」


こっちを向いた夕穂の瞳は、怒りが見えず………さみしそうだった。


まるで迷子の様な瞳の夕穂を抱きしめたかったが、絶対強烈ビンタを喰らうからやめるオレ。


「ジンクスしたのが、去年の8月27日。別れたのが………9月3日だった」


オレのセリフを聞き、夕穂は電光掲示板に目をやった。


日付と気温が表示されていて、日付は…9月4日。