夕日塔の約束

キーーーッといつも稚鶴が宮迫君にしてる様に睨みつけるも、目を逸らされる。


まだ文句言ってやろうと口を開いたが―――…日希に抱きしめられ、何も言えなくなった。


「ごめん夕穂……今お前、オレにとっちゃあスッゲェ嬉しい事言ってくれたから………我慢出来なかった」


う、嬉しい事?


もしかして“月曜になればまた会える”ってヤツ……かな?


「そんなに嬉しかったの?私普通の事、言っただけだと思うんだけど………」


抱きしめられたまま、日希を見上げる。


ちょっと肌寒かったから、日希の暖かい体温が心地良かった。