夕日塔の約束

真っ赤な夕穂のホッペに手を添えて、ジッと見つめる。


あちらこちらに目線を移しまくってた夕穂は、十数秒後、ハッキリとオレを見上げた。


「い……いい、よ………?//////」


―――またオレに“限界”が来た。


だけど今度の限界は、ただ悲しくツライだけの限界じゃない。


「んっ………ありがとう」


ホンワ~~~~ッとした暖かい気持ちに包まれて……オレは夕穂にキスをした。


「ん……っ」


一度だけじゃ足りず、角度を変えて何回も繰り返した。


時折漏れる夕穂の甘い声が、オレの理性をあっという間に崩してゆく。