広い空の下で出会えた奇跡

 「空君は大切な大切な友達だよ。」

 私が話し始めてから、抱きしめていた手を離した。

 「すごく大切な存在で、大好きだよ。
  けど、それ以上に考えられないの。」

 「そうか...。分かった。」

 「違うの、あの..空君は好きだからねっ!」

 初めて告白されて動揺している。

 ドキドキしながら、あせって話す私に空君は笑う。

 「ありがとな。」

 「あの、これからも友達だよね?」

 この告白で気まずくなるのは嫌だ。

 「当たり前だろ!バカかお前は(笑)」

 空君は照れくさそうに乱暴な口をきいた。

 もう泣きそうな顔はしていなくて、

 むしろ、スッキリしていたように見えた。