「どうしたの?」

 「俺、優衣のことが好きだ。」

 一瞬時が止まった。

 「え、どういうこと?分かんないんだけど。」

 「こういうこと。」

 困っている私を空君は抱きしめた。

 「本気で好きだから。」

 何でそんな泣きそうな顔をしているのだろう?

 「でも私は...。」

 「知ってる、亮だろ?」