「ごめん、空君。着る服に困ってたら遅くなっちゃった。」

 「いや、俺も今来たところだから。大丈夫だよ。」

 空君、かっこいいな。

 私服やばいでしょ。

 「こんな朝早くにどうしたの?何かあった?」

 私の質問に一瞬、空君が切なそうな顔をした。

 「何でもない。...いや、やっぱりあるかも。」

 泣きそうな顔の空君を思わず抱きしめたくなった。