ようこそ!マル質番外編

「とっても素敵な夢だったんだ。


生きてるうちには叶わなかったけど・・・」


そう言って目を閉じた白梅の隣でパルルは体を起こし、ぶるるるる!と体を震わせ土を払った。


「僕の主人には大切にしていたニンゲンがいるんだ。


僕はニンゲンなんて嫌いだったけど、ご主人様はそいつといるととても嬉しそうだったから、それでも良かった。


けどそのニンゲンは夢衣の見せる夢に溺れて、どんどん寿命を擦り減らしていったんだ。」


「・・・寿命!?」


「知らなかったのか?


よくそれで夢衣を庇えたな?」


侮蔑の眼差しを向けられて、それでも白梅はパルルから目を反らさなかった。