ようこそ!マル質番外編

「夢見屋?夢衣と同じか?」


何気ない白梅の一言に、その場がしぃん・・・と静まり返った。


「・・・夢衣とは少し、商売の仕方が違うんですよ、」


困ったような顔で答える月夜に、白梅はまずいことを言ったのだと気がついた。


「あんなアバズレ!」


番犬パルルの隣に座る女性が吐き捨てた。


「やめぇや・・・。


ヒトサマの仕事馬鹿にするもんやないで?


俺はな、ちっこいの。


月夜が集めた記憶を買い取って、夢を求める人間に売るのを生業にしとるんや。


もう月夜とは長い付き合いになるで〜?」


そう言うと、雛田と月夜は顔を合わせて苦笑いした。