病院へは歩いて10分かかるかかからないかの距離なんだけど、もうさすがに歩けない。 タクシーが来るまで、とりあえず這って家の中に入り、正座したまま膝を抱える様に前屈みになり石になったまま待つ。 「うぅ...... うーっ!!」 唸りながら耐えるあたしの側でせわしなく病院に行く準備をする母。 やっとタクシーが来て、母に腕を支えられながら余力を殆ど無くした足でタクシーに乗ると、急いで病院に向かった。 急いだのはタクシーの運ちゃんやけどな。