カキーン

「もう一本お願いします!!!」


暑くなり始めた頃。


彼は校庭でボールを追いかけていた。


絵を書くふりをして、彼を見つめる私はストーカーだよ。泣


彼はテストを無事に終えた。
私が作ったノートで赤点ギリギリって呆れたけど・・・中田隆はほんとにやってくれる奴で・・・

テストの結果が出た次の日。


朝から机に伏せて眠る中田隆。

机の端に何か紙を貼っている。

・・・・?


"天使さんありがと"


私は急いで教室を出た。



顔が赤いのもにニヤけてるのも誰にも見つからない為に。