徳尉学園・・・
そこは小学校から大学まである学校。
そして特別なのは・・・ここは能力者だけが通える学校である・・・。
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まだ、夜が明けていない午前4時
人がいない学校に電気が付いている部屋がある。
そこは“生徒会室”である。
その部屋では眼鏡をかけた1人の少年がパソコンと向かい合っていた。
すると、彼の携帯の着信が鳴り響いた。
彼はチラッと携帯を見たあと、ゆっくりとした動作で電話に出る。
「はい、はい・・・分かりました、そのまま続行お願いします、では」
電話を切り、彼はゆっくりと椅子から立ちあがる。
カップを持ち上げコーヒーを飲むと、意味ありげに笑う。
「ようやく、彼がこの学校に来る。楽しみに待っていて下さいね・・・生徒会長」
彼はコップを置くと、その部屋を出て行く。
彼の使っていたパソコンは電源が付いたまま・・・
その画面には1人の少年が映っていた。
その少年の名は・・・
“二条 星弥”