「あいつ、スパイなんだ」 次に声をだしたのは俺。 「ホスト部が襲われた事件の」 「あれはもう解決しただろ。何でまだいるんだよ」 「俺が頼んだんだ。俺が犯人扱いされて、あいつはかばってくれた。だから、そのお礼に、最高の思い出をって」 「頼む、あいつのこと許してやってくれ」 宏太が頭を下げた。 「あいつ、今日で最後なんだ。修学旅行がだめなら、せめて今日、最高の日にしてやろうぜ。頼む」 俺も頭を下げた。