「失礼します」 校長先生にあいさつするため、校長室に入る。 「君が、池田花音さん?」 「はい」 「事情は聞いてるよ。なんかあったら、遠慮なく言ってくれ」 「はい」 優しい。 さすが校長先生。 「ここで池田花音という名前はまずい。だから、今日からは池田有として過ごしなさい」 「はい」 池田有ねぇ。 まぁまぁいい名前じゃん。