笑顔を向けながら、話しても、どこか寂しそうな顔をする二人、


三人全員が思っていることを、寂しそうな顔のまま海聖が呟く。


「今月こそは会ってくれるかなぁ……」


その呟きが耳に入った瞬間、皆の顔が一層寂しさを増し、暗くなって行く。


堪らなくなって、


「さっ、ご飯を食べて出掛けないと、皆、遅れてしまうよ。」


と、何とか作った笑顔で吐き出す。言葉が、一層寂しさを増幅させる。


沈黙の朝食が始まり、十数分程で終わり、沈黙のまま、皆が出掛けていく。