~起~


始まりは突然だった。




他愛もない日常が一瞬で色を変えた。




両親が殺人事件で死んだのだ。




犯人は逃走中、捜査はなかなか進まなかった。




15歳のボクは泣くこともなく、叫ぶこともなく、
心が空っぽになった。




そんな空っぽの心に「憎」という感情が芽生え始めた。




この時からボクは奇怪な人生を歩むことになる。