「なぁ、綾華、“かけ”しようか?」 突然、智哉がニヤリとあたしに笑いかけてきた。 「ハァ? “かけ”?」 「そう。もし俺が、罰ゲームのマラソンを回避できたら、俺の命令をひとつ聞くっつうの、どう?」 「えっ……」 なにそれ? 突然の話にとまどう。 それに。 マラソンを回避するなんて、そんなの、もうどう考えてもムリでしょ? 「じゃぁ、もし逆に、マラソンになったら、智哉があたしの命令聞いてくれるの?」 「あぁ、もちろん」