あたしがそう言うと、菜々美はニッコリうなづく。 そして、智哉のあとを追うために、あたしに背を向けた。 そのあとにあたしも続こうとした、そのときだった。 「なぁ、綾華ー」 「え?」 後ろにいた雄太に突然左腕を引かれ、あたしはバランスを崩した。 「きゃぁっ!」 木の根っこにつまづき、転びそうになる。 あたしの叫び声に、とっさに振り返った菜々美が、助けてくれようと、右腕を持ってくれた。 「綾華っ!」 ところが。