「ま、そんなとこもかわいいよ」
――チュッ。
「きゃっ」
い、いきなり、キス!?
しかも、いくら誰もいないからって、神社を出たばっかりの参道で!
「こ、こんなとこで、バチあたるよ!」
「へーき。
だってここ、恋愛の神様なんだろ?
きっと、笑って俺らのこと見てるよ」
「えぇっ、そ、そうかな……?」
なんだか、いいように言いくるめられてる気がしないでもないけど。
でも。
智哉が楽しそうに笑ってるから、いいか。
「ほら、行くぞ」
「うん!」
あたしは差し出された智哉の手を取って、明るい木漏れ日の中を、歩き出した。
【END】


