しぶしぶ石をもとに戻し、参道の方へ走っていくと……。 「あっ、いた!」 鳥居の外に、智哉が立っているのを見つけて、走り寄る。 「先に行っちゃうなんて、ひどい! あのあと、ちゃんと入れられたんだからね!」 怒って口をとがらせると。 「ほら」 目の前に、なにかをぶら下げられた。 よくよく見ると、それは……。 「恋愛成就のお守り?」 「肌身離さず持っとけ!」 「えっ、これ、あたしにくれるの?」