智哉はスタスタと参道の方へ歩き出す。 でもあたしはあきらめきれずに、さらにもう1回チャレンジした。 大きく深呼吸して、目を閉じる。 今度こそ! 慎重にお皿を傾けると。 ――カラカラカラン。 「あっ、入った! やったー!」 うれしくなって智哉を探すけれど、見当たらない。 「えー、智哉ー?」 キョロキョロ辺りを見回しても、呼んでみても、智哉の姿は見えない。 「もうっ! 見せたかったのにー」