「……だって、綾華、いったい何回やるつもりだよ?」 やっぱり。 「ズルしちゃダメ! 何回でも、入るまでやるの! だって、1回しかやっちゃいけないって書いてないし」 「それにしたって……。 わかった、じゃぁ、俺がやる!」 「え?」 智哉はさっさと目を閉じて、右側のお皿を手に取った。 そして、左のお皿へ。 ――カラカラカラン。 「あっ、すごい! 入った!」