黒縁メガネ男子に恋してる


――カラカラン。


パッと目を開けると、残念ながら、石がひとつ、お皿の外に落ちていた。


「えー、失敗!?」


がっかり。


でも、これじゃ帰れない。


「もう一回!」


あたしは石を拾って右のお皿に戻し、もう一度チャレンジした。


――カラカラン。


「あー、また失敗だぁ……」


「綾華って、案外、どんくさいんだな?」


「はぁ? そんなことないもん!」


悔しくてもう一度やってみる。