――カラカラン。 パッと目を開けると、残念ながら、石がひとつ、お皿の外に落ちていた。 「えー、失敗!?」 がっかり。 でも、これじゃ帰れない。 「もう一回!」 あたしは石を拾って右のお皿に戻し、もう一度チャレンジした。 ――カラカラン。 「あー、また失敗だぁ……」 「綾華って、案外、どんくさいんだな?」 「はぁ? そんなことないもん!」 悔しくてもう一度やってみる。