「ねーねー、あの願掛け、どこかなぁ?」
「神社に来たんだから、まずは、お参りだろ?」
「あ、そっか」
智哉にあきれられながら、拝殿へ。
おさい銭を入れて、鈴を鳴らし、手を合わせてお参りする。
そして、いよいよ願掛けへ。
「えーっと、このお皿の中の3つの石を、目を閉じて、こぼさずにこっちのお皿に移せればいいのね?」
よぉしっ!
気持ちを落ち着けて、目を閉じ、右のお皿を手に取る。
えっと、たしか、左のお皿はこのあたりにあったはず。
見えないから、感覚だけで、自分の思った場所にお皿を傾けると……。
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