なんで駐輪場の話を?


首をかしげてると。


「あー、いや、こっちの話。
ほら、早く行こうぜ」


なぜか耳を赤くしてる智哉。


ヘンなの。


ワケが分からないまま、あたしは智哉に手を引かれて、駅に向かった。




今日は、智哉とデート。


まえに遼子さんにもらった花柄のマキシワンピに、透かし編みカーデを合わせて、メイクも完璧。


久しぶりに思いっきりおしゃれしたけど、やっぱりこの方が気分がアガる。


電車はそこそこ混んでいて、あたしと智哉は、ドア近くに向かい合って立った。


すると。