黒縁メガネ男子に恋してる


「なにって、こっちは仕事よ。
それより、この辺、夜は高校生が来るところじゃないわよ。
まして、女の子連れでなんて、感心しないわね」


遼子さんの目が、鋭くなる。


――ドキドキドキドキ。


あたしは、これから居酒屋に行くのがばれないか、ヒヤヒヤしてるってのに、智哉は……。


「べつに、デートでゲーセン行っただけ」


えーーーっ!?


デ、デートって!


カーッと顔が熱くなる。


そりゃ、あたしもついさっき、そう思ったけど!


でも、遼子さんの前で、はっきりそう言われると……。


案の定、遼子さんは興味津々な、智哉の叔母の表情に変わった。