「綾華、やったな!」


智哉の笑顔を見たら、そんなこと、どうでもよくなった。


あたしも、ものすごくうれしかったし。


「うん! やったね!」


智哉の腕の中で、智哉の笑顔を見あげられる今この瞬間が、


最高に幸せ!


無事にリレー走者の役割も果たせたし、


クラスも優勝して、


ホントに最高の体育祭になった。


途中、いろいろハプニングもあったけど、


終わり良ければすべて良しって言うしね。


あたしは智哉を見あげ、満面の笑みを返したのだった。