黒縁メガネ男子に恋してる


ひびきの取り巻きのひとりが、口を開く。


「綾華のせいなんだから、綾華、責任とってよ!」


「えっ……」


あたしのせい、なの?


「いや、でもあたし、走るの苦手で……」


クラスの勝敗を決めるような重要なリレーなんて、とてもじゃないけど、ムリだよ!


すると。


「じゃぁ、私が出るよ!」


手をあげたのは、菜々美だ。


あたしを見て、ニッコリ微笑んでいる。


菜々美、あたしのために……。


ところが。