黒縁メガネ男子に恋してる


唇をかむあたしを見て、ひびきはますますうれしそう。


するとひびきは、クルリと、後ろを振り向き、


あたしの方を心配そうに見ていた智哉に、話しかけた。


「ねえ、智哉、あんなグズやめて、あたしにしたら?
あたしの方が、スタイルだっていいし、ダンスもうまかったでしょ?」


ひびきは、これ見よがしに、智哉にせまりだした。




ウソ……。


ヤダ、ちょっとやめて!


自分がなにされてもガマンするけど、智哉には、近寄らないで!




耐えられずに、ひびきにつめ寄ろうとした、そのとき。