黒縁メガネ男子に恋してる


菜々美と真喜子に手を振り、グラウンド中央へ。


真喜子たちが作ってくれたチアガールの衣装を身につけたメンバーが、ひびきを先頭に、決められた位置に並ぶ。


あたしは、一番後ろの列。


全校生徒に見られていると思うと、さすがに緊張する。


スピーカーから曲が流れてきた。


何度も練習したんだから、大丈夫!


そう自分に言い聞かせて、踊る。


うん、順調!


そう思い、だんだんリラックスしてきたときだった。




……え?


どうなってるの?