黒縁メガネ男子に恋してる


パーンと背中をたたかれ、「もう、ちがうってー」なんて言い合って、騒いでると。


「ちょっと、静かにしてくれない?」


ひびきに、ギロリとにらまれてしまった。


「あ、ゴ、ゴメン……」


やばいやばい。


あたしと菜々美は、顔を見合わせて、首をすくめた。




昼休みが終わり、あたしたちはグラウンドに戻った。


午後の出し物の最初は、応援合戦。


「じゃ、行ってくるね」


「うん、がんばってねー!」