パーンと背中をたたかれ、「もう、ちがうってー」なんて言い合って、騒いでると。 「ちょっと、静かにしてくれない?」 ひびきに、ギロリとにらまれてしまった。 「あ、ゴ、ゴメン……」 やばいやばい。 あたしと菜々美は、顔を見合わせて、首をすくめた。 昼休みが終わり、あたしたちはグラウンドに戻った。 午後の出し物の最初は、応援合戦。 「じゃ、行ってくるね」 「うん、がんばってねー!」