「そっか、そうだな……」
うーん。
智哉、ホントに納得してる?
なんだか、聞き分けのない子どもを、あやすみたいに扱われてる気がする。
あたし、意地を張りすぎ?
たしかにちょっと、子どもっぽかったかもだけど……。
そんなことを考えてたら、だんだん居心地が悪くなってきた。
「えっと、あのぅ、でも、だから……」
「ん?」
聞き取れなかったのか、智哉が、顔をのぞきこんでくる。
うわぁっ、近いっ!
「いや、だから、真喜子や菜々美は、すごく中身のある人間だってことを、言いたかったの!
あたし自身は、見た目だけで、中身からっぽで、全然ダメだけど……」


