黒縁メガネ男子に恋してる


「さっき、綾華の声、聞こえた」


「えぇっ、ホントに?」


あの大声援の中から、あたしの声だけ聞き分けられたなんて、ビックリ!


驚いてると。


「ウソ。
「綾華がボーっとしてるから、言ってみた」


と、ツンと、おでこをつつかれる。


ニヤッとイジワルそうに笑う顔は、いつもどおりの智哉だ。


そのことにホッとする。


だけど……。




するとそのとき。