「綾華が、ひとりになるところをねらってると思うから、あたしとか真喜子とか智哉とか、とにかくいつも誰かと一緒に行動するようにしな?」


「うん、わかった……」




なんだか、とんでもないことになっちゃったなぁ。


雄太の事件が解決したと思ったら、今度はこんなやっかいごとに巻き込まれるなんて。


あーぁ、ついてない。


完全に八つ当たりだと思うけど、でも、どうしようもない。


できるだけ、ひびきには近寄らないようにしよう。


普通に、穏やかに、毎日を過ごせますように。


あたしは心の中で、強く祈ったのだった。