黒縁メガネ男子に恋してる


「綾華だって、期待してただろ?」


「なっ!」


するだけすると、パッと手を離し、さっさと先に立って教室に向かう智哉。


もぉーーーーーっ!


悔しいっ。


でも、キスされてうれしく思ってる自分もいて……。




――ハァ。




先が思いやられる……。


大きくため息をついたあたしは、とぼとぼと智哉のあとを追って、教室に向かったのだった。