黒縁メガネ男子に恋してる


「俺、だれにも隠すつもりないけど、いいよな?」


「えっ、う、うん、いいけど……。
ただ、この手はちょっと」


顔が近すぎて、これ以上はムリッ!


そう思って、遠慮がちに肩に回された腕をはずそうとすると。


「なに、逃げようとしてんだよ?」


逆に、ギュッと抱きしめられてしまった。


「ちょっ、智哉! 学校だよ?
それに、もう教室行かないと……」


あたしの言葉はそこまでしか言わせてもらえず。




――チュッ!




きゃぁーーーーー!


キ、キスされたぁーーーー!