黒縁メガネ男子に恋してる


顔を上げると、智哉は真剣な表情で語りだした。


「俺さ、今日カラオケで、雄太の顔、ぶん殴ってやりたかった。
でも、その時はまだ、詐欺の証拠つかんでなかったから、黙って聞いてるしかなくて」


「……うん」


「そしたら、その直後に雄太のケータイに電話がかかってきて、こっそり聞いてたら、取引があるらしいことがわかって」


「うん」


「俺、そのとき、こんなクズ、警察に売り渡してやるって思ったんだ」


「あぁ……」


そうか、それで、あの作戦。


「でも、綾華は、雄太に詐欺をやめさせようとした」


「うん」


台無しにしちゃったんだよね、あたし。