黒縁メガネ男子に恋してる


ダメだ……。


こんなあたしじゃ、智哉とは釣り合わない。


こんなあたしじゃ、智哉とは付き合えない……。


「ねぇ、智哉」


「ん?」


智哉の優しい声が、今はつらい。


「あたしね、中学のときは、今よりもっと派手だったんだ。
今の、ひびきみたいな感じ」


「うん……」


「おしゃれして、楽しく過ごせればそれでいいやって思ってた。
まわりも、そんなあたしをちやほやしてくれてて。
そんなだったから、男関係も派手なんだろうって思われやすかったの」


「そっか……」