黒縁メガネ男子に恋してる


ホントは、ちっとも大丈夫じゃないけど、智哉に心配させたくない。


ギュッとしがみつくと、智哉もまた抱きしめてくれる。


今は、このぬくもりがあれば、十分。


智哉に知られたのはショックだけど……。


気持ちを前向きにしようと思うけれど、それを上回る勢いで、後悔が押し寄せてきた。


あーぁ、なんであたし、雄太なんかと付き合っちゃったんだろ。


なんで、あの日、雄太の家に行っちゃったんだろ。


なんで。


なんで……。


悔しくて、情けなくて、気持ちが、ガクンと落ちていく。