黒縁メガネ男子に恋してる


唇をとがらせると、智哉がまた笑う。


「すげぇ、かわいい」


きゃぁーーーーー!


もう、ムリッ!


恥ずかしすぎて、逃げだしたい。


でも、智哉にがっちり抱きしめられていて、そうすることもできない。


あたしは、なんとかこの甘い雰囲気を吹き飛ばそうと、頭をめぐらせた。


そ、そうだ!


さっき、不安に思ったこと。


あれを聞いちゃおう!


よしっ!


あたしは自分に気合を入れて、顔を上げ、口を開いた。