黒縁メガネ男子に恋してる


「ふっ……」


智哉の唇が、あたしのそれに重なった。


キ、キス!?


反射的に目を閉じると、触れるだけだった智哉の唇が、あたしの唇をついばみ始めた。


「ん……」


柔らかい唇が、何度も触れては離れる。


展開が急すぎて、ついていけないあたしは、されるがまま。


でも、智哉のキスはすごく気持ちよくて、


あたしは下げっぱなしだった腕をゆっくり持ち上げ、


そっと、智哉の背中を抱きしめ返した。




智哉……、大好き……。