黒縁メガネ男子に恋してる


「もう、……」


つぶやく声が聞こえた。


「え?」


よく聞き取れなくて、一歩近づく。


「なに?」


うつむいた智哉の顔をのぞきこむようにして聞くと。


「もう、限界」


今度は聞こえた。


「なにが?」


すると。


「綾華……」


「えっ、ちょっ、と、智哉!?」


いきなり抱きつかれちゃったんですけど!?