黒縁メガネ男子に恋してる


「なぁ、どうなんだよ?
それにさっきの男も、クラスの野郎どもも!
あー、もう、どいつもこいつも綾華綾華って。
クソッ!」


え? さっきの男?


クラスの野郎ども?


訳が分からなくなってきた。


「智哉、なに言ってるの?
ねぇ、雄太からなに聞いたの?」


すると、智哉は悔しそうに顔をゆがめながら、しぼりだすように言った。


「全部だよ」


「全部って? ちゃんと教えてよ」


すると、智哉は荒々しく息を吐きながら話し出した。