黒縁メガネ男子に恋してる


いつになく感情的な智哉の声に驚いて、顔を上げる。


同時に、さっきも同じことを言われたのを思い出した。


『雄太にひどいことされて別れたんだろ?』


さっきもそう言われたよね?


雄太が捕まったことにばかり気を取られて、うっかりしてたけど。


智哉、あたしと雄太が付き合ってたこと、知ってるの?


それに、別れた原因も?


イヤだ。


智哉にだけは知られたくなかったのに!


あたしが声を発せずにいると、智哉はイラついたようにたたみかけてきた。