うわぁ、サイテーーー! 一番知られたくない智哉に、知られちゃった!? 雄太、いったい、どこまで話したの? もう、ホンットにサイテー!! と、そのとき。 ――バサッ! 雄太が、徳井さんの手から封筒を奪い、走り出した。 「ひゃぁっ」 「あっ、徳井さんっ」 あたしはよろけた徳井さんをとっさに支え、智哉は雄太を追った。 「おい雄太、待てっ!」