メガネの縁から下に伸びるなめらかな頬の輪郭は、すっきりしたあごにつながっている。 智哉の、このあごから首にかけてのライン、男っぽくてセクシーで、好きだなぁ……。 あぁー、ダメダメ! 今は、それどころじゃないんだった。 雄太よ、雄太! 智哉から視線をひきはがし、通りに目を凝らす。 そのときだった。 「来たぞ」 智哉のささやきに「うん」とうなずき返す。