黒縁メガネ男子に恋してる


「えっ、どこに?」


訳が分からないながらも、あたしは立ち上がった。


「ねぇ、どこ行くの?」


スタスタ歩き出した智哉について行きながら聞くと。


智哉は、やっと赤みの薄れた顔を、あたしの方に向けてくれた。


そして、表情を引き締めて、言った。




「雄太が動いた」




「えっ……!?」




それって、つまり……。