「智哉ってさ、中学のとき、髪染めてて、今よりチャラい感じだったんだって?」 「……え?」 あー、この質問、唐突すぎた? 智哉、目が点になってる。 「今日、菜々美に聞いたの。 智哉と同じ中学の子がそう言ってたって!」 すると、智哉はけげんそうな顏になった。 「聞いた……? 思い出したんじゃなくて?」 ……は? 今度はあたしの方が、目が点。 「思い出した? って、どういうこと? あたし、中学のときの智哉のことなんて、知らないよ?」